内容説明
生きられる「いま」と「ここ」へ、心理学はふたたび向き合う。―場所の記憶、語りのポリティクスをみつめ、みずから場に住まい、実践する心理学を構想する。
目次
社会と場所の経験
1 場の生成と紡ぎあう私の発成(山を舁いてみた博多―走る身体と勢いの場の現象学;ならいとずらしの連環―那覇・新天地市場の形成と展開;阪神・淡路大震災を記憶した「場所」)
2 ポリティクス―力のせめぎ合いの現場へ(供述における語りとその外部―体験の共同化と「事実」を巡って;日常的な差別や排除を読み解くということ;地域活性化のアクションリサーチ)
3 現場と社会―抽象と捨象の間(場所を現象学すること―生きるという方法;高齢者施設計画研究における“質”へのアプローチ―数値で示せること、示せないこと;「社会と場所の経験」に向き合うためのサンプリング論再考―あるいはメソジェネシスレベルの発生を描くということ)
著者等紹介
サトウタツヤ[サトウタツヤ]
佐藤達哉。立命館大学文学部教授
南博文[ミナミヒロフミ]
九州大学大学院人間環境学研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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