出版社内容情報
21世紀に向かって主体的に創造的学問をつくっていくうえでの課題は何か.日本の近代学問と科学史という学問の今日的状況を考察し,さらに福澤諭吉の学問思想および丸山眞男の福澤論を検討し,戦後最大の転換点を迎えている日本の学問論的課題を提示する.
内容説明
明治の夜明けの時代の福沢諭吉、戦後の丸山真男の批判的理性を継承し、世界史的パースペクティヴで、日本の学問の行く末を照らし出す。
目次
1 批判的思考の衰退―学問論の二十年
2 比較学問エートス論
3 二十世紀における科学思想の転回
4 科学史の興隆
5 福沢諭吉の学問思想―丸山真男を超えて