出版社内容情報
よい(善)とある(存在)をめぐる知の問題から,知と不知の思索を深めつつ,プシュケー(こころ)がどのように問われたかを明晰に捉える.ソクラテスを継承したプラトン哲学の全体に対して新しい接近の途を探った労作.
目次
第1章 ソクラテスの現存
第2章 「知と不知」をめぐる問題
第3章 Phaedo 102B3―103C9
第4章 或る出発点のもつ思考
第5章 イデアの離在と分有について―或る序説
第6章 「よくなすこと」あるいは「よく生きること」
第7章 〈よい〉(善)というそのことへの接近
第8章 自然と自然を超えるもの
第9章 内なる正義
第10章 たましい・こころというものの存在