出版社内容情報
大衆社会の理論をもって現代アメリカの権力構造を鋭くえぐり，多数の読者を獲得した原著を，適切な訳注を加えて訳出する．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
116
下巻では、軍のエリートたちの話が中心となり政治家との関連も語られます。確かに戦後の大統領は戦争の英雄でしたので当てはまる気もします。最後はまとめていて書かれた当時のパワーエリートの時期は第五の時期に入っているということを述べられています。この観点からすると今は第八の時期くらいなのでしょう。2017/04/30
unix8968
2
今のエリートたちは、知識や道徳を持ち合わせていたアメリカ創設時のエリートたちとは違い、ある巨大な機構によって選別された人たちである。その巨大な機構を維持するために、彼らはマスコミや義務教育制度を利用して、エリート以外の人たちである大衆に自分や機構の価値観を植え付けている。それにより大衆は、自分の教養を高めていく感受性を失い、エリートが統治する社会が与える価値観通りに自分を調整する。彼らは資本主義が求める人材にはなるが、マスコミに流され、既存の慣行にしたがって生きるだけの存在に成り下がる。2012/12/13
Kanou Hikaru
0
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