出版社内容情報
「哲学・政治・経済・その他の社会現象を公共性という観点から統合的に論考する学問」としての公共哲学をいかにして構想できるのか.新しい公共性のあり方を近代以降の歴史と現代に即して探るとともに,さまざまな分野から公共性と公共哲学の可能性を考察し,「学問の構造改革」を目指す.
内容説明
「哲学・政治・経済・その他の社会現象を公共性という観点から統合的に論考する学問」としての公共哲学をいかにして構想できるのか。新しい公共性のあり方を近代以降の歴史と現代に即して探るとともに、さまざまな分野から公共性と公共哲学の可能性を考察し、「学問の構造改革」を目指す。
目次
グローカル公共哲学の構想
第1部 日本における公共哲学の展開と創造(幕末日本における公共観念の転換―議会制の観念の形成過程;「不思議の世界」の公共哲学―横井小楠における「公論」;公共形成の倫理学―東アジア思想を視野に ほか)
第2部 経済・法・公共性(経済・正義・卓越;「合理的な愚か者」を越えて―選好構造の多層化;社会経済体制の進化と公共性 ほか)
第3部 科学技術・デモクラシー・公共政策(科学技術の公共性の回復に向けて;情報社会と公共性―サイバースペースは「公共空間」たりうるか;ローカル・イニシアティブと公共性 ほか)
著者等紹介
佐々木毅[ササキタケシ]
1942年生れ。東京大学総長。政治学・政治学史専攻
金泰昌[キムテエチャン]
1934年生れ。将来世代総合研究所長。政治哲学・比較社会思想専攻
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