出版社内容情報
公と私を媒介する中間集団は,公共性を考える上で,重要な論点をなす.従来の中間集団である家族,町内会,コミュニティ,そして新しいそれとしてのボランティア組織,NPO,NGO.本巻は,新旧の中間集団の双方から新たな公共性を開く可能性を探り出す.
内容説明
公と私を媒介する中間集団は、公共性を考える上で、重要な論点をなす。従来の中間集団である家族、町内会、コミュニティ、そして新しいそれとしてのボランティア組織、NPO、NGO。本巻は、新旧の中間集団の双方から新たな公共性を開く可能性を探り出す。
目次
発題1 NPOと新しい公共性
発題2 少子高齢化と支え合う福祉社会
発題3 家族と世代から見た公共性
発題4 きびしい拘束下で多様性を生きる社会
発題5 ボランタリー・セクターと社会システムの変革
発題6 ボランタリーな行為と社会秩序
発題7 NPOが開く公共性―福祉NPOの展開と課題
著者等紹介
佐々木毅[ササキタケシ]
1942年生れ。東京大学総長。政治学・政治学史専攻
金泰昌[キムテェチャン]
1934年生れ。将来世代総合研究所長。政治哲学・比較社会思想専攻
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感想・レビュー
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陽香
1
200204052016/07/30
し
0
社会学的視点から、5章佐藤慶幸、7章のみ有用。特に5章、市場経済(私的セクター)が交換、公共経済(公的セクター)が贈与、社会経済(ボランタリー・NPOセクター)が互酬性が立ち現れる場であると指摘。したがって、ボランタリーやNPO行為は行為者のパターナリズム的贈与では成り立たず、相手との交渉、話し合いが必要(緒方貞子の発言を事例に説明)。だからこそ任意だが持続可能性があるのではと進む。スウェーデンLKUは、多様な組織から資金提供を受け意思決定しており、それが政府からの自立と共生のバランスを保つ秘訣ではと。2020/03/19