語り:つむぎだす

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  • サイズ A5判/ページ数 317p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784130034029
  • NDC分類 081
  • Cコード C1300

出版社内容情報

近代の知を,身体の内奥からポスト・コロニアルの地平にまで問うシリーズの第2巻.あらゆる知を,言葉がつむぎ出されるふるまいの現場から再考する.詩や写真の表現もまじえ,言葉の胚胎する新しい可能性から,近代知の内破をこころみる.

内容説明

知の言葉が立ちあがる場所への問い。語りかけと沈黙が織りなす生と知のドラマ。表現の現場から近代知を内破する。詩・写真をまじえ、言葉の政治学の布置を変える11章。

目次

1 声を聴く(商いの語り―日常から生まれたディスクール;まぶさび―異交通の語りとして;被る人々―宗教の、非暴力の、奇蹟の言葉;障害をもついのちのムーブメント)
2 語りの政治(痕跡論―物質と記憶のあいだ;トラウマと歴史―アブラハム・ボンバの沈黙について;暴力の予感―「沖縄」という名前を考えるための序論;「歴史」と「わたし」をへだてゆく語り―映画『東京裁判』のナラティブ・ポリティクス)
3 沈黙の中の言葉(受苦の語り;臨床の語り―阪神大震災は人々の心をどう変えたか;祈りの語り)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

32
「語ること」についての十一篇。江戸以来の商人の語りが正確な数字を基礎に据えていることを紹介するテツオ・ナジタが目当てだったが、先天的四肢障害の娘による自らの身体についての肯定的な語りを記す野辺明子、阪神大震災の被害体験の語りに精神科医として向き合った安克昌、水俣の被害者緒方正人の祈りの語りといった「当事者」による三篇が良かった。語ることで「私」がリアリティを獲得し、他者とつながっていく過程の意義深さが実感できる。◇他、ルルドを訪れる傷病者の聖化のさま、ホロコースト証言者のトラウマとの向き合い…射程は広い。2017/02/19

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