出版社内容情報
「音楽」「将棋」「マジック」「絵画」の第一人者と、気鋭の言語脳科学者による知的興奮に満ちた対話集。
芸術には人びとの心を打つ,何か根源的な力が存在する――「音楽」「将棋」「マジック」「絵画」で作品や技術が生み出される過程や,そうした創造的能力に必要な脳の条件とはどういうものか.人間の言語能力を手がかりにして,美的感覚というものを背景とした「芸術の力」の核心に迫る.各分野の第一人者と,気鋭の言語脳科学者による知的対談.
はじめに――脳はどのように芸術を生み出すか
I なぜ音楽は楽しいのか(曽我大介)
対談を終えて――意外性に満ちた創造の現場
II なぜ将棋は深遠なのか(羽生善治)
対談を終えて――芸術性が分かる人間の感覚
III なぜマジックは不思議なのか(前田知洋)
対談を終えて――脳が不思議を感じるとき
IV なぜ絵画は美しいのか(千住 博)
対談を終えて――生きる活力としての芸術
おわりに――人間・言語化・対話という共通性
【著者紹介】
酒井 邦嘉
酒井邦嘉:東京大学大学院総合文化研究科教授
内容説明
創作の源泉となる脳の秘密とは?作品や技法を生み出す能力とは?人びとの心を打つ、芸術の力の核心に迫る!
目次
1 なぜ音楽は楽しいのか(曽我大介(指揮者、作曲家))(感覚と感情を揺さぶる音楽;指揮者とF1レーサーの関連性 ほか)
2 なぜ将棋は深遠なのか(羽生善治(将棋棋士))(将棋と語学の上達;将棋と言語の奥深い共通性 ほか)
3 なぜマジックは不思議なのか(前田知洋(クロースアップ・マジシャン))(緊張を観客に悟らせない;よいマジックの条件とは? ほか)
4 なぜ絵画は美しいのか(千住博(日本画家))(なぜ芸術が必要なのか;芸術と学問の問いかけ ほか)
著者等紹介
酒井邦嘉[サカイクニヨシ]
言語脳科学者。1964年東京生まれ。1992年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、理学博士。1992年東京大学医学部助手、1996年マサチューセッツ工科大学客員研究員、1997年東京大学大学院総合文化研究科助教授・准教授を経て、2012年より東京大学大学院総合文化研究科教授。2013年より同理学系研究科物理学専攻教授兼任。2002年第56回毎日出版文化賞、2005年第19回塚原仲晃記念賞を受賞。専門は言語脳科学および脳機能イメージング
曽我大介[ソガダイスケ]
指揮者、作曲家。ルーマニア放送響首席客演指揮者、東京ニューシティ管首席指揮者を歴任
羽生善治[ハブヨシハル]
将棋棋士。2013年現在、全7タイトル戦のうち竜王戦を除く6つでの永世称号の資格の保持者
前田知洋[マエダトモヒロ]
クロースアップ・マジシャン。優れたマジャンに贈られる厚川昌男賞、マジシャン・オブ・ザ・イヤーなどを受賞
千住博[センジュヒロシ]
日本画家。京都造形芸術大学教授、元同大学学長。第46回ヴェネチア・ビエンナーレにて東洋人として初の名誉賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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