出版社内容情報
今日、知の市場化と電子化が急速に進み、学術情報を公共財と見なす従来的なあり方は大転換を迎えようとしている。本書はそうした動きの基層を、数多くの事例を交えつつ読み解き、学術情報の今後に重要な示唆を投げかける。
目次
1 学術情報―原型と疑似型
2 学術情報の特性―巨人たちの肩の上
3 著作権制度―歴史と構造
4 学術情報の著作物性―プロクルステスの寝台
5 データ/データベースの公有と権利化
6 学術の産業化―所有からアクセスへ
7 インターネット環境の学術情報
8 特許権、あるいは秘匿情報
9 産業の学術化―発見の権利
10 近未来の学術情報―事実と憶測