出版社内容情報
元刑事佐々木の娘が鳴門渦の道で誘拐された。解放条件は警視総監の暗殺だった。犯人の狙いは? 後輩の苦境に十津川が立ち上がる。
内容説明
警視庁捜査一課の警部・佐々木は、一人娘さくらが病気で余命半年と宣告されたため、警視庁を退職し二人で旅行に出た。三年前に妻が病死した時は何もしてやれなかったのだ。しかし、鳴門の「渦の道」でさくらは何者かに誘拐されてしまう。そして解放の条件として、射撃大会で優勝したこともあるその腕で、二日以内に警視総監を射殺せよと命じられる。どうやら事件の背後には、穏健派の現総監に反旗を翻す「強い国家・強い警察」を望む者たちの存在があるようだ。刻々と迫るリミット。果たして佐々木の選択は!?
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京生まれ。63年オール讀物推理小説新人賞「歪んだ朝」で推理作家としてデビュー。65年『天使の傷痕』で第11回江戸川乱歩賞を受賞。81年『終着駅殺人事件』で第34回日本推理作家協会賞を、2004年にはミステリー界における多大な功績が評価され第8回日本ミステリー文学大賞を、10年には第45回長谷川伸賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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