内容説明
棟居刑事の大学山岳部時代の親友・寒川は、警視庁警護課のSP。休暇で訪れた上高地で、彼は謎めいた女と出逢う。その一方で、フリーの記者である寒川の妹・加菜が失踪した。その行方は沓として知れなかったが、棟居らの協力でもたらされた情報で、真相に近づく寒川。しかし、次々と連鎖する事件に、その黒い疑惑は自らの警護対象・友信寛道大臣、そして上高地で出逢った“幻の女”へと繋がっていく―。青春山岳ミステリ長篇。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学英米文学科卒業。9年間のホテル勤務の後、執筆活動に専念し、69年に『高層の死角』で江戸川乱歩賞、73年『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞、76年『人間の証明』で角川小説賞、2003年には日本ミステリー文学大賞を、08年に『小説道場』で加藤郁乎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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