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後巷説百物語

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  • サイズ 新書判/ページ数 781p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784125009339
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

出版社内容情報

御行の又市らの暗躍を描いた人気シリーズ第三弾。時代は明治、年老いた山岡百介がかつての事件を振り返る。第130回直木賞受賞作。

内容説明

無類の珍談奇談好きである東京警視庁一等巡査の矢作剣之進は、仲間と共に薬研堀の九十九庵を訪れる。維新から十年、町並みも世情も変わりゆく中、いまだ江戸が残るその庵の主は一白翁と名乗る老爺。かつて怪異譚を集めて諸国を巡ったという、博学にして無欲なる世棄て人である。若者に乞われて隠居が語る、怪しく、悲しい昔話。胸の裡によみがえるは、鈴の音と、忘れえぬあの声…御行奉為―第130回直木賞受賞作品。

著者等紹介

京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
1963年、北海道小樽市生まれ。94年『姑獲鳥の夏』で作家デビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

5
シリーズ最終巻にして直木賞受賞作。御行の又市らと別れて40年後の百介老人が、怪談好きな若者たちを相手に過去を回顧する形で様々な物語を紡ぐ。明治初期が舞台のこの物語が、戦後を描いた「京極堂シリーズ」と地続きになる演出に、ファンは大喜びしただろう。語り口調の文体に好悪はあるだろうが、面白いものは面白い。2015/07/11

いづみ

4
【祝!京極夏彦デビュー20周年】再読。百鬼夜行読みこんでから読むとつながりがそこここに見えて面白かった。2014/10/03

ja^2

3
これは拙いことになった。私は再びこの世界に引きずり込まれたようなのだ。この世界──そう、京極ワールドにである。▼以前に魅き込まれたのは十数年前だっただろうか。あの時も暫く抜け出せないで難渋したのだ。でもある時、ぱたっとやめることができた。まるで憑き物が落ちたように。▼今回もその時が来るまで読み続けるのだ、きっと。この巷説百物語シリーズを。読み続けながら、その時が来るのをじっと待つしかない。その時──、その時きっと、りんと鈴の音が鳴って、「御行奉為(おんぎょうしたてまつる)」の声が聞こえるのだ。2019/08/11

烏骨鶏

2
再読ですが、最初の一話はすごく覚えてるけど、後の奴は一寸・・・ 今後の人生、好きだったけど思い出せない本を再読して行かなければいけないのかと暗澹たる思いに浸る。。 さはあれ、ともかく私、この又一さんのシリーズ大好きなんです。過去はお話になってしまうけど、生きてくってことの思いが、なんちゅうか・・・2022/06/01

fengui

2
百介は好々爺となって生活しています。 不思議な物語を聞きにくる若者に語る百介。 又市一行のことに思いを馳せつつ語られる物語。最終作、なのかなぁ。

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