出版社内容情報
洋式小銃の導入は兵制を変え、軍隊の近代化をいそがせた。洗濯機の登場は、主婦に家事以外の時間を与えた。新技術の導入は、人々の生活や社会にどう影響し、何を変えたのだろうか。
内容説明
人とモノの接点が生みだす産業・生活革命の実像。一人一巻の書き下ろし。
目次
１ 維新の技術（洋式小銃；活版印刷 ほか）
２ 産業革命と生活（時計；蒸気ポンプ ほか）
３ 大衆の技術革新（電車；自転車 ほか）
４ 家庭生活の変容（洗濯機；プロパンガス）
５ 新技術の社会誌
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みさと
2
新技術導入が世の中に与えたインパクトとそれによる社会の変化、また新技術導入の背景となった社会の変化を幕末から明治、大正、昭和と追う。政治史でも経済史でも文化史でもない、世の中全体の変化とそこに生きる一人一人の人生の変化を新技術という観点から考える。幕末の洋式小銃の採用は洋式歩兵による軍編成を要求し、戦国期以来の戦場のあり方と武家の秩序を否定し封建的身分をも不要とした。技術が社会の要求によって生まれた以上、新技術の導入は社会全体を変えていく。日本社会の急激な変化をもたらした新技術は何があったか。読む価値大。2021/01/09
Sanchai
2
図書館で借りて読んだけれど、返却するのが惜しい。それくらいに面白い１冊。僕らがふだん当たり前のように見かけている、印刷技術や時計、ポンプ、板ガラス、電車、自転車、ラジオ、洗濯機、プロパンガスが、いつ頃どのように日本に入って来たのか、いつ頃国産化が実現したのか、どんな人が関わったのか等を知ることができる。2020/01/25
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