逆説の軍隊

逆説の軍隊

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  • サイズ B6判/ページ数 366p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784124901092
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C1321

出版社内容情報

これまで前近代あるいは反近代の権化であるかのように画かれてきた軍隊。しかし世界史的に見て軍隊ほど近代国家形成に深く関わった組織はない。本巻は軍隊を日本の近代化をリードした組織と捉えなおしたうえで、それがなぜ近代化に逆行する組織とみなされるようになったのかを探る。

内容説明

時代を牽引した巨大組織は、なぜ「反近代の権化」となったか。

目次

プロローグ 解体
1 誕生
2 成長
3 爛熟
4 変容
エピローグ 自壊

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hisashi Tokunaga

1
ロシア軍との戦闘をへて明治42年に「攻撃精神を基礎とし、白兵戦を採用し、優秀なる射撃をもって敵に近接し白兵を以て最後の決を与うべき・・・・」との攻撃精神の高揚をうたう歩兵操典の改定が行われた、との解釈だが、騎兵戦への反省から国内産馬の奨励の為、例えば池上競馬場が開設されたりした事の評価を忘れてはいけない。天皇の持つ権能とされる、統帥権はそもそも<政党>からの影響を防止するための狙いから作られたとの解釈だが、<国会>のような素人集団から「国防の議決権を無効」とする、国家=天皇体制の必然的権能だった?

たまゆり

1
天皇を崇拝しているはずの軍隊は実は天皇に反していたのではないか、という逆説を主題に挙げている。しかし、日本軍の成立から戦後の崩壊までを細かく書いていて、あまりその逆説が詳しく書かれていない様に思った。敵に絶対勝たなければならない攻撃精神を埋め込む軍隊の精神教育は過度なものであり、歪んでいる。当時の軍隊が民衆からどう捉えられていたのか、蹶起将校達が起こした事件の経緯などがよくわかる。2014/01/16

イスカ

1
「失敗の本質」の著者の一人、戸部良一による単著。官僚制の宿痾に焦点を当てるとともに、日本的組織の痛い所をびしびし突いてきていて、結構面白かった覚えが。

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