出版社内容情報
僕(訳者)がこの原書を見つけたのは、アメリカの田舎町の古書店だった…詩人の繊細さとシュールなパワーを併せ持つ異色の短篇集。
内容説明
精錬された言語が刻む、シュールでオフビートなイメージの配列。詩人の感受性に型破りなパワーを併せ持つ、風変わりな魅力溢れる小説集。
著者等紹介
ストランド,マーク[ストランド,マーク][Strand,Mark]
1934年、カナダのプリンス・エドワード島生まれ。イエール大学、アイオワ州立大学などで学ぶ。64年に刊行、高い評価を受けたSleeping With One Eye Open以降、数々の詩集を発表、アメリカ現代詩界の代表的詩人の地位を獲得する。99年には詩集Blizzard Of Oneでピュリッツァー賞を受賞。児童文学作家、翻訳者、評論家など多彩な顔を持ち、「ニューヨーカー」を始め各誌に寄稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベイマックス
67
図書館本。村上春樹氏訳で借りてみたけど、どうしてか海外作品苦手なんですよね。昔、ミステリーにはまっていた時は、アガサクリスティーとか頑張って読んだけど…。村上作品は好きなんですが、その村上氏が訳する作家に魅力を感じないのは何故なんだろう?2020/09/16
miroku
25
小説?詩人だけあって、なんか散文的・・・。2017/03/04
佐島楓
18
タイトルに惹かれ購入した短編集。表題作はイメージしていたものと全然違った。どの短編も、少しずつずれた人たちが描かれている。そこに魅力を感じられるかどうか。あと、輪廻という概念はアメリカ人(おそらくキリスト教徒)にもあるのだろうか。不思議な作品集だった。2012/08/12
春ドーナツ
14
先日読んだレイモンド・カーヴァーの短篇集「象」の「解題」にストランドの詩が紹介されていた。それが本書を再読する呼び水となった。『物事を崩さぬために』野原の中で/僕のぶんだけ/野原が欠けている。/いつだって/そうなんだ。/どこにいても/僕はその欠けた部分。/歩いていると/僕は空気を分かつのだけれど/いつも決まって/空気がさっと動いて/僕がそれまでいた空間を/塞いでいく。/僕らはみんな動くための/理由をもっているけど/僕が動くのは/物事を崩さぬため。*調べてみたら「ほとんど見えない」という本も訳出されている。2020/04/09
春ドーナツ
12
「翻訳ほとんど全仕事」に触発されて、再読第一弾は「犬の生活」にしようと考えていた。題名をチャップリンの喜劇と混同していた為、検索に手こずる。詩人が書いた短篇集。基本的に「何のこっちゃ」なのだけれど、その言葉の波に「ひょい」、テンポよく乗れると、内容とは別の次元でしみじみと心に響いてくるものがある。私の場合「ケパロス」がそうだった。2017/06/22