感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
俊
20
範囲はインダス文明から奴隷王朝まで。ヒンドゥー教・仏教とカースト制についての解説が充実している反面、動乱期の記述はアッサリとしていて少し物足りない。君主のアショーカ王とハルシャ・ヴァルダナ、宗教者の龍樹とシャンカラに興味を持ったので、機会があれば書籍を読んでみたい。2015/05/05
ピオリーヌ
14
1997年の刊。著者は古代インド史専攻。アショーカ王の研究、近現代のカースト研究も行った。インド亜大陸の歴史についてインダス文明、アーリア人、マウリヤ朝、クシャーナ朝、グプタ朝、ムスリム王朝「奴隷王朝」まで描かれる。また、スリランカ、中央アジア、チベットら周辺地域の歴史にも触れられる。印象に残った個所は仏教の衰退と消滅について。都市の衰退、ヒンドゥー教の発展、カースト社会の形成が要因となり、500年以上かけてインド亜大陸各地で徐々に衰退、1200年頃イスラーム勢力により「最後の打撃」を喰らい、2022/05/28
sine_wave
11
古代インドの歴史を詳しく読むのはもちろん初めて。アショーカ王が 登場して懐かしく感じたり。中国に劣らず文明の発展が早く、また仏教の発生した所で日本にとってはある意味故郷であろう。2021/04/12
りんご
4
中国のように統一国家ができなかったのがインドの歴史です2021/10/18
℃
3
仏教の成り立ちにも触れてあって、興味深いものがありました。チベットの仏教事情は最近話題になった転生活仏制が説明されており、過去から現在への繋がりが意識できるよい機会になったように思えました。2015/09/26