内容説明
千年の時の窯で色を変え、いま絢爛豪華に甦る王朝文学の最高傑作。
目次
椎本
総角
早蕨
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
meg
19
音読したいくらいのシンプルな文。 文学。 「早蕨」良かった。2024/04/10
蛸墨雄
5
宇治10帖、乗り出すとたいそう面白い。登場人物も限られてきており、わかりやすく恋の行くへを楽しめる。慣れれば丁寧語も苦にならず音読したい感じすらしてきた。さて残り2冊となった。次は谷崎行こうかとも思っている。2018/12/25
nrk_baby
4
すれ違いまくっている...2014/09/05
優希
3
恋の四角関係が色濃いように感じました。薫は大君に憧れ、大君も薫に想いを寄せてはいます。しかし、2人は何処かで気持ちのズレがあるように見えます。そして中の君にも惹かれる薫。匂宮は薫の邪魔をするような形で想いを寄せ、結果として中の君を北の方に迎えてしまいます。純粋に自分の想いがありながら、自分のもとに来る姫君は必ずいると信じる薫、薫の恋路の成就を食い止めようとする匂宮。歪んだ2人に想われる女性がいたたまれません。大君の死がそこまで薫に衝撃を与えなかったのが、正直悲しいですね。2013/12/19
三毛猫座(みけ
2
薫と大君のすれ違いにずっともやもやし続けるが、お互いわざとじゃない?楽しんでない?ってぐらいに思える。薫、匂宮の関係が親しすぎ、宇治の姉妹の関係も親しすぎ、4人の関係が絶妙。2016/06/12