窯変 源氏物語〈8〉

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  • サイズ A5判/ページ数 395p/高さ 21X14cm
  • 商品コード 9784124030082
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0393

内容説明

千年の時の窯で色を変え、光源氏が一人称で語る橋本源氏―絢爛豪華に登場。

目次

真木柱
梅枝
藤裏葉
若菜上

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syota

39
真木柱から若菜上まで。光君は准太上天皇となり、朝廷最大の実力者として君臨するなど全盛期を迎えた。ただ橋本さんは、溢れる光の中のかすかな影に着目して、筆を進めている。髭黒邸に落ち着いた玉鬘は光君を突き放して見るようになり、明石の母子との間にも気持ちの齟齬が生じ始めた。四角四面の夕霧は他人行儀で、紫の上でさえ光君への執着が薄れてきたのを感じる。あたかも天頂に達した太陽がその後高度を下げ、影が次第に大きくなるように、人の心の闇が次巻以降急速に広がることを予感させる一冊だった。2024/05/16

meg

23
面白い。手紙みたい。tone9も読み進める。2024/03/29

蛸墨雄

6
半分だ! 40になってもお元気なまろさま!羨ましき限りでございますなぁ。2018/11/09

優希

4
いよいよ光源氏に孤独が押し寄せ始めたと言ってもいいでしょう。年齢を重ね、女生と恋愛をすることができないと感じ始め、雲居の雁と自分の息子の関係に若い恋に思いを馳せるのは、自分の恋愛に終止符を打つ時間だったのかもしれません。ただ、心の奥底には藤壺への想いが眠ったまま。女三の宮の縁談に乗ったのも藤壺の存在ありきなのでしょう。更に源氏は全盛も手にしたかった。藤壺の影と共に約束された地位が手に入れることを選んだのです。女性たちは物語という人生を歩み始め、源氏は現実に立ち竦む。源氏はもう世界を渡り歩けないんですね。2013/12/16

三毛猫座(みけ

3
40歳の賀、男として終わりを迎えるはずの源氏に新たな女が用意される。女三の宮。作者、紫式部の底意地の悪さを感じる…。自分の立場は揺らがないと思っていた紫の上がかわいそうだし、前より魅力を感じなくなってきてしまった。それより柏木と女三の宮を応援してしまう、若菜の始まり。2016/04/17

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