感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
荒野の狼
4
世界の名著78巻は、孫文と毛沢東をとりあげているが、この二人は別々に解説がなされ訳者も異なるので、独立した二人の人物をあつかっているとしてよい。 孫文の生涯は33ページに小野川秀美により、まとめられているが、収録作品がおもに中国同盟会成立以後のものであるため、解説はそれ以前に重点がおいて、それ以後のものは収録作品の解説と注を読むと孫文の死までの流れがわかる構成。解説では、1904年の時点で、数ある革命派のなかで、孫文のみが革命後における中国再建の具体的綱領をもっていたp35としている。 2021/04/01