感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yasomi Mori
1
古代キリスト教思想と新プラトン主義哲学を統合した、西洋思想史上もっとも重要な人物のひとり。若き日のアウグスティヌスはカトリック教会の教えを信じることができず、肉欲に溺れ、邪教を信仰してきた。その罪と、正しき場所へと導いた神への讃美を「告白」する。彼がどのように信仰に入っていったのかという語り、そして敬虔な者のことばに触れることをとおして、生きた信仰にたいする理解がいくらか進んだような気がします。/山田晶氏による訳と、何よりも豊富な注釈と解説が素晴らしい。岩波文庫版よりも、断然こちらが理解の助けになります。2015/02/28