中公文庫<br> ウィトゲンシュタイン家の人びと―闘う家族

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中公文庫
ウィトゲンシュタイン家の人びと―闘う家族

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  • サイズ 文庫判/ページ数 571p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122070530
  • NDC分類 288.3
  • Cコード C1123

出版社内容情報

ウィーンで最も裕福で常軌を逸した一族の、二度の大戦をはさむ百年を、天才哲学者ルートウィヒ(五男/1889~1951)と、「片腕のピアニスト」パウル(四男/1887~1961)を中心に描いた傑作評伝。




ブラームスやマーラー、クリムトらが出入りする華やかなウィーンの邸宅で、強権的な父親のもと家庭内で教育を受けて育った8人きょうだいは、みな人づきあいが不得手で自殺願望に取り憑かれていた。




それぞれが長じて発揮する浮世離れした変人ぶりと才能の煌めき、相互の確執、ナチスとの攻防、そして『左手のための協奏曲』作曲時のラヴェルら芸術家の素顔まで、エピソードに満ちた破格の家族史。

内容説明

ブラームスやクリムトが出入りする十九世紀末ウィーンの大邸宅で、強権的な父親のもと育った八人きょうだいは、みな人づきあいが不得手で音楽と自殺願望に取り憑かれていた。各々が長じて発揮する変人ぶりと才能の煌めき、相互の確執、ナチスとの攻防までを、四男の「片腕のピアニスト」と五男の天才哲学者を中心に描いた傑作評伝。

目次

第1部 汚れた行為(ウィーンでのデビュー;去年のいまごろ ほか)
第2部 錯乱(お金の問題;戦争への序曲 ほか)
第3部 新しい無秩序(余波;家族の確執 ほか)
第4部 縁故と崩壊(愛国者の苦難;最初の計画 ほか)

著者等紹介

ウォー,アレグザンダー[ウォー,アレグザンダー] [Waugh,Alexander]
1963年生まれ。曽祖父は文芸評論家のアーサー・ウォー、祖父は国民的作家のイーヴリン・ウォー、父はコラムニストで母も作家という一族で、自身の系譜について書いたFathers and Sonsが高い評価を呼んだ

塩原通緒[シオバラミチオ]
1966年生まれ。立教大学文学部英米文学科卒業。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

59
ボリューム作が続くと疲弊が応える・・しかし、これは今年の収穫ベストに入る。大昔学んだロンブローゾの生物学説を思い出した。もっともこの一族、墺ウィーンのとてつもない資産家、頭脳は桁違い。だが、金・知能って‥を考えさせられる中身に仕上がっている。筆者はイーヴリン・ウォーの孫。才能が光る明晰な文筆力は読ませる。如何せん、ユダヤ系、100年余の年代記、しかも複数国を跨ぐとあり、登場人物の多さと呼称は私の頭をぐちゃぐちゃに。が 後半3割は1938~ナチス支配下の細かな「社会と一族」を縦横糸にした図の展開が面白い!!2023/10/15

まこみや

54
かくも強烈な個性、かくも豪奢な一族、かくも不穏な時代と三拍子揃えば、小説にしてもいささか作り過ぎの誹りは免れまい。しかしこれが史実に忠実な評伝なのだから驚くではないか。強圧な父親の下に育った8人の子供たちは皆、狂疾狷介、音楽的才能に富みつつも揃って自殺願望に憑かれている。ハプスブルク家の没落からナチスの勃興するオーストリアのウィーンにおいて、「隻腕のピアニスト」の四男と「天才哲学者」の五男を中心に、兄姉間の確執のなか、ユダヤの一族とナチスドイツの攻防が織りなすドラマは、不適切な言い方だが、めっぽう面白い。2023/06/15

ばんだねいっぺい

34
この本の試みは、成功している。著名な哲学者をウィトゲンシュタイン家のうちのひとりとして描くことによって、彼の人もまた運命に翻弄される民草のひとりであることが見事に強調されているからだ。それにしても、人間万事塞翁が馬を地でゆく長大な物語であった。2022/04/29

gorgeanalogue

18
阿呆のような感想だが大変な人々だ。弟ルートウィヒに邸宅の設計を担当させたグレートルの性格の強烈さが特に面白い。彼ら兄弟姉妹の妥協のなさと自己懲罰と芸術へのあこがれ(ここはあまり書かれていなくて不満)は一体のものとして父親の抑圧のもとで作られたのであろうが、いわば過ぎ去ったものとして読者を惹きつける。マーラーの挽歌のような響きが彼らと帝国の肖像としてふさわしい。「見てきたように」アイロニカルに語る著者の口調は祖父そっくり。それにしてもヒトラーがウィトゲンシュタイン家の「混血」を証明するのに寄与していたとは。2023/02/26

belle

10
ウィーンで繁栄を誇ったウィトゲンシュタイン家。その中でも天才哲学者とピアニストとして知られる二人を中心に描くことで、19世紀末からの混沌と争乱の世界情勢が見えてくる。美術や音楽を身近にしながら、まさに~闘う人びと~であった。文庫化されたのをきっかけに読むことができたが、これから読みたい本も決まった。2021/05/30

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