出版社内容情報
対ソ連「封じ込め」政策を提唱し、冷戦下のアメリカ外交に決定的な影響を与えたケナンは、20世紀アメリカを代表する外交官であり知識人である。その代表作である本『回顧録』は、第一部がピューリツァー賞と全米図書賞を受賞しており、第二次世界大戦後のアメリカ外交を捉えるための必読書だといえよう。中公文庫版『回顧録』全3巻のなかの「Ⅰ」である本書は、1925~1950年を対象にした原本第一部の前半にあたる。少年時代の回想からはじまり、対ドイツ戦争終結を扱った第九章(1945年)までを、関係資料とともに収録した。文庫解説は西崎文子東京大学教授(第三巻に収録)。
内容説明
対ソ連「封じ込め」政策を提唱し冷戦下のアメリカ外交に決定的影響を与えたケナン。その代表作である本書は現実政治への鋭い批判と表現力豊かな筆致もまた魅力で、二一世紀に至るも名著としての価値は揺るがない。「I」は一九二五年から四五年の対独戦終結までを収録する。ピューリツァー賞、全米図書賞受賞
目次
個人的な覚書
ロシア研究時代
一九三〇年代のモスクワとワシントン
プラハ時代 一九三八‐一九三九年
戦時下のドイツ勤務
ポルトガルとアゾレス諸島
ヨーロッパ諮問委員会
再度のモスクワ―そしてポーランド問題
モスクワとヨーロッパの勝利
著者等紹介
ケナン,ジョージ・F.[ケナン,ジョージF.] [Kennan,George F.]
アメリカの外交官、政治学者、歴史家。1904年2月、ウィスコンシン州ミルウォーキー市に生まれる。プリンストン大学を卒業し25年に国務省入省。マーシャル国務長官に抜擢されて政策企画部の本部長を務め、47~48年の二年間、「ソ連封じ込め」を主柱とする冷戦政策を計画した。53年に国務省を退き、プリンストンで学究生活に入る。2005年没
清水俊雄[シミズトシオ]
京都大学文学部中退、1937年読売新聞社入社。53~55年ロンドン特派員等を経て、59~62年には外報部長を務めた
奥畑稔[オクハタミノル]
京都大学文学部卒業、1946年読売新聞社入社。52~54年ニューヨーク特派員、60~63年欧州総局長等を経て、62~67年に外報部長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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