内容説明
吉田茂を終戦工作に駆り立てたものは何だったのか。外交官時代の蓄積は、首相として日本再建に携わることになった吉田に、どんな影響を与えたのか。膨大な資料や文献から再構築された吉田の実像とその事績は、戦後日本の歩みを再検証し、現在の日本のあり方を考える上で必読。
目次
第8章 「革命」
第9章 帝国日本と「新生日本」
第10章 単独講和、再軍備と「従属的独立」
第11章 新帝国圏における協調と対立
第12章 一九五四年の吉田外遊と時代の終焉
著者等紹介
ダワー,ジョン[ダワー,ジョン] [Dower,John W.]
1938年、ロードアイランド州プロビデンス生まれ。アマースト大学でアメリカ文学を専攻、58年に来日し日本文学に関心を移し、ハーヴァード大学大学院に進学後、森鴎外の研究で修士号を取得。ウィスコンシン大学マディソン校教授、カリフォルニア大学サンディエゴ校教授を歴任し、現在はマサチューセッツ工科大学教授。著書に『敗北を抱きしめて―第二次大戦後の日本人』(ピュリツァー賞、バンクロフト賞、第五〇回全米図書賞ノンフィクション部門、第一回大佛次郎論壇賞特別賞)などがある
大窪愿二[オオクボゲンジ]
1915年、秋田県生まれ。日本太平洋問題調査会の事務局を経て、80年まで駐日カナダ大使館に勤務。86年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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