内容説明
今、何かと話題の中国を、食文化、職業、色の三つのテーマで読み解きます。食への飽くなき執念、人生や職業についての考え方、独自な精神世界と色。五〇〇〇年に及ぶ伝統の中で、連綿と形成されてきた中国人特有の発想法とは。日常生活の身近な話題や文学、古今の資料から浮かび上がる本当の中国人。誤解と無理解は日中両国にとって大損失です。
目次
序章 「食・職・色」―中国五〇〇〇年の研究
第１章 食の「ことわり」（餃子の原型は耳；不老長生のうどん；饅頭は「人頭」 ほか）
第２章 職の「ドラマ」（巫の合衆国；王権の誕生；教育者の原点 ほか）
第３章 色の「遊楽」（五色と五行―色の信仰；五色と五帝―色の権威；五色と五服―ファッションの色彩の意味 ほか）
著者等紹介
王敏［ワンミン］
１９５４年、中国・河北省承徳市に生まれる。大連外国語大学日本語学部卒業、四川外国語学院大学院修了。文化大革命後、大学教員から選出の日本国費留学生として宮城教育大学で学ぶ。現在、法政大学教授、河南省対外人民友好協会顧問、上海同済大学客員教授。また、国際交流基金日本語教育懇談会委員、日本ペンクラブ国際委員などを歴任。９０年、中国優秀翻訳賞、９２年、山崎賞、９７年、岩手日報文学賞賢治賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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韓信
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餃子や茶などの飲食物、巫という職業、五行思想に見られる色に焦点をあて、前近代から続く中国人の価値観を歴史的に捉えようと論述する著作だが、著者が専門の研究者でないせいか、資料を博捜しているわりに史実と伝説を混同するなど、前提となる歴史観がガバガバで信用が置けない。唯一、湖北省の田舎で女性の間に伝承されてきた女文字「女書」を挿絵付きで紹介していた点だけは新鮮で興味深かった。2017/10/15
bittersweet symphony
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中国の伝統の百科全書的な内容を個人的にメモ的にまとめた的な内容の一冊。興味深い内容と取るに足らない内容が、検証できないような状態でてんこ盛りになっております。2016/12/16
