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中公文庫
覘き小平次

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  • サイズ 文庫判/ページ数 424p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122056657
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

小平次は、いつも微昏がりに居る。そして、両の眼を確乎りと明けている…。死んだように生きる幽霊役者小平次と生き乍ら死を望む女お塚は、押入襖の隙間からの目筋とこの上ない嫌悪とで繋がり続ける―山東京伝の名作怪談「復讐奇談安積沼」を現代に甦らせた山本周五郎賞受賞作。

著者等紹介

京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
1963年生まれ。94年『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で第四九回日本推理作家協会賞(長編部門)、97年『嗤う伊右衛門』で第二五回泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で第一六回山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で第一三〇回直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuna Ioki☆

33
423-56-16 元々幽霊の様な小平次がその姿故に利用されて悪事は一見落着のはずが。。。様々な人の思惑交錯してあわや本当の幽霊に?!しかしまだまだページは残ってる。。。思わぬ助っ人により生還。辛い過去を振り切る準備はできたはずなのに、素の小平次は以前と同じなんだね(笑)人間そうそう変われませんってことか(笑)治平さんナイス(笑)2014/02/09

きょちょ

25
辛口だよ~ん。 山本周五郎賞受賞作。 彼独特の妖しい世界なのだが、全く面白くなかった。 主人公は今で言えば精神疾患とも言える人物だが、そのキャラが全然理解できない。 ほかに出てくる登場人物も、「深さ」を描いているようだが、その描き方が逆に私には「軽さ」しか感じられなかった。 ✖ 2019/07/12

七色一味

25
読破。【裏・怪談本】第5弾の本書はらいぶらりあんさんご推薦です。怖い、というのとは違う。身はこの世にありながらその魂魄はあの世に属し黄昏に棲まう、終始小平次にはそのイメージが憑き纏う。そして、その小平次を忌み嫌い憎みながらも、離れられないお塚。怨嗟があり、そしてそれを超えた思いが、二人の間にはある。昏く儚い妖花。2012/08/29

はちてん

24
表紙のデザインで此方の中公文庫版を購入。京極作品は殆ど未読なのだけれど、これは凄い。講談調の文体と旧字使い(?)に首根っこを締められた。人の業や哀しみは時代に関係なく貼り付いて離れないものだろう。2013/03/18

たらちゃん

16
あぁ、晩御飯作らずに読んじゃった。昨日用意した作り置きがあって助かった。私の脳で人間関係の絡まりを理解する為には、息もできない位静かに一気に読まなければなりませんでした。人間て、思いだけで生きていて、思いが尽きたら死ぬのかもしれない。2016/10/19

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