中公文庫
裏がえしの自伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 243p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122054752
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1195

内容説明

日本を代表する民族学者、国立民族学博物館の初代館長であり、知の巨人として敬愛された著者が、その悠々たる人生の歩みを回顧する。オモテの人生のウラに秘められた、熱い思いと夢を吐露する、ユニークな自伝的エッセイ集。

目次

わたしは大工
わたしは極地探検家
わたしは芸術家
わたしは映画製作者
わたしはスポーツマン
わたしはプレイボーイ

著者等紹介

梅棹忠夫[ウメサオタダオ]
大正9年(1920)、京都市に生まれる。昭和18年、京都大学理学部卒業。学生時代の白頭山登山および大興安嶺探検隊以来、調査、探検の足跡は、ひろく地球上各地にしるされている。京都大学人文科学研究所教授、国立民族学博物館長を経て、同館顧問・名誉教授。専攻は民族学、比較文明学。理学博士。平成6年、文化勲章を受章する。平成22年(2010)7月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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gtn

20
画家になりたかった著者。幼い頃は、一度見た景色をすみずみまで思い浮かべ、後から画用紙に再現できたという。そのデッサン力は学術探検においても役立つ。晩年、光を失った瞳の奥に、心象風景として何が映っていただろう。2020/06/17

Quijimna

4
大工を地でいき、芸術家に憧れ、映画作りに近付き、そしてプレイボーイをめざす。知の巨人は、好奇心の巨人でもあった。当然だけど。★★★★☆2013/11/11

np

2
自伝としてのコンセプトが面白い。様々な出来事や書籍、映画などを語る文章の、着実で読みやすいこともすばらしい。他愛ない言説も含まれているのだが、人間、それでいいのだね。読めば読んだ分だけ素直に伝わってくる文章。最終章「わたしはプレイボーイ」で思わず「ああ…」という気分になったので、女として対抗したく、読後は円地文子『妖』を読み始めました。2011/05/11

S_Tomo🇺🇦🇯🇵

1
人類学者であり、国立民族学博物館の初代館長であった著者の表立った功績・肩書きに沿った正史ではなく、氏の人生でひょっとしたら、それになっていたかも、という職業に関して氏の関わりをエッセイ風にまとめた一冊。章ごとにタイトルが「わたしは○○」とし、結びは「○○にならなかった」で締められているが、最後の章は狭義でいくと全く欠片もなかったように思うが、氏の最後に語る意味でいくと、最後だけは「○○」としての人生を全うされたのではないだろうか。2013/12/16

newpapa

0
 著者の「行為と妄想」補完するような形で読む。この本単体でも面白いが、背景として前著も読むと面白さが増す。  この流れで、著作集にも手を出そうかなと考えている。第一巻は犬ぞりの論文らしい。役には立たないが、著者の息遣いが聞こえてきそうだ。2016/10/09

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