内容説明
一世を風靡した名エッセイ『良いおっぱい悪いおっぱい』に、三人の子を産み育て、二十五年の人生経験を積んでパワーアップした伊藤比呂美が大幅加筆。若さあふれる文章はほぼそのままに、各編ごとのコラムで未来からの補完を試みます。
目次
妊娠編
出産編
授乳編
育児編
家族計画編
産みます育てます
著者等紹介
伊藤比呂美[イトウヒロミ]
1955年、東京生まれ。詩人。78年に現代詩手帖賞を受賞してデビュー。性と身体、のちには生殖を赤裸々に扱う詩人として、八〇年代の女性詩人ブームをリードした。同時に『良いおっぱい悪いおっぱい』で「育児エッセイ」という分野を開拓、つづく『おなかほっぺおしり』では子育ての日々をリアルなイラストとともに描いて世の母親たちの圧倒的な共感と支持を得る。近著に『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』(萩原朔太郎賞、紫式部文学賞受賞)など。現在は米国カリフォルニア州在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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コウメ
60
タイトルから見るとなかなか破壊力のあるタイトルだが内容は、「著者が体験した妊娠、出産、授乳、育児の内容」である。/「妊娠編」(頻尿)妊娠中は初期から後期にいたるまで、しつこく尿意に悩まされる。しょっちゅうトイレに通うようになる、これは大きくなった子宮が膀胱を圧迫するせいで近くなる。/(便秘)タダでさえ、女性は便秘が多いが妊娠という、運動量のへる、食べ物の偏る、とにかく妊婦が三人寄れば便秘の話が始まるほど。また貧血にもなりやすいお腹の子が大きくなり広がるため。/2019/11/03
まる
47
育児本かと思って読み始めたのですが、エッセイだったんですね。私が生まれる前の出産の話を、私が妊婦となって読むというのも面白い経験でした。親から昔はこうだったと聞かされたものと同じだったり、違ったり。今がどうというほど知識はありませんが、腹帯、義母から会うたびきかれます(笑)それにしても、ずぼらで良いとは言え、私に育児なんてできるのか一抹の不安は拭いきれず…なるようになるか…2016/10/15
刹那
18
参考になるような、ならないような、書いてる事すごいっておもったり、えーの?って思ったり、忙しい本でした(笑)完全版なので、25年後の伊藤さんもたくさんでてきて、書き直しなども。2015/10/21
minazuki
15
1985年単行本、25年後加筆・修正して「完全版」として出版。比呂美さんの原点ともいうべき「育児エッセイ」。とにかくあけっぴろげ。子供じゃなくて親本位。そして、「がさつ・ぐうたら・ずぼら」。読んで(反発する人もいるだろうけれど)、共感した人、妊娠や育児が楽になった人いるだろうな。2018/10/14
雨巫女。@新潮部
14
実は、以前近所に住んでいらっしゃいました。去年一番近い図書室に、このシリーズをはまって、読んでました。2011/02/23