出版社内容情報
己が栄華を目交いに見て後白河帝擁立を指嗾する信西と、御世の権力の一切を握るため「新院御謀叛」を策謀する関白忠通。鳥羽院崩御で激変する政局は兄弟が争う保元の乱へと突き進む。
内容説明
近衛帝崩御で、関白忠通は守仁王の擁立を策するが、少納言入道・信西の進言により雅仁親王が踐祚する。忠通は、藤原氏の長者の座を父忠実と異母弟頼長の手から奪い取らんがため、保元の乱を惹き起こすことになる「新院御謀叛」を策謀する。かくして鳥羽院崩御からわずか九日後、崇徳院と後白河帝、忠通と頼長は兵を交え争うが、その結果、進んで戦いの指揮を取り、勝者となった信西が、御世の政局を動かしうる者となった。
目次
保元の巻(承前)(流星;後白河帝踐祚;一院崩御;新院御謀叛;合戦前夜;走狗招喚;頼長入京;信西刮眼;為朝進言;兵揃;白河夜討;為義警戒義朝苦戦;北殿炎上)
平治の巻1(敗残;急落摂関家;頼長最期;新院御出家;為義出頭;朝廷衰退;斬首復活;狼狽)
著者等紹介
橋本治[ハシモトオサム]
1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルに精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調平家物語』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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まっちゃん2
24う゛ぃれっぢ