出版社内容情報
欲望と孤独に縁取られた都市に暮らす女たちが、ふとしたきっかけで、愛憎の果ての殺人へと駆り立てられてゆく。六篇の傑作推理集。〈解説〉新津きよみ
内容説明
欲望と孤独に縁取られた都市に暮らす女たちが、ふとしたきっかけから、殺人事件を招き寄せる。殺意に翻弄される女性心理の内奥にせまる、六篇の傑作短篇推理。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年、埼玉県熊谷市に生まれる。58年、青山学院大学英米文学科卒業。ホテル・ニューオータニに勤務し、67年退社。69年『高層の死角』で江戸川乱歩賞、73年『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞、76年『人間の証明』で角川小説賞、2003年に日本ミステリー文学大賞を、08年には『小説道場』で加藤郁乎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちゃさち
4
殺意を自分で持つ女の話ばかりかと思ったら違った。持ったり持たれたりして殺したり殺されたりする。最後の話はかわいそうでした。一つの嘘で殺人と自殺が起きるなんて2016/03/18
カオル
2
約20年前の短編集でところどころ古臭いところもあるけど、扱うテーマは今でも通じるところがある。孤独の密葬のラストが切ない。2014/06/23
かみふうせん
1
独身女性に対する偏見だ❗と言いたいくらいハイミスの心の描写がひどすぎる。寂しくて殺人まで犯す愚かな女性たち。いけないけど、ほっとしたのは殺人環状線。したたか生きる女性の最終的には勝ちで気持ちがスッキリした。いけないのだけど…2018/11/04
Kami
1
怖っ。2013/11/15
ナナオ
1
短編集。ルナルナが理由でうっかり万引きする主婦に代表されるヒステリックで直情的な女性像に、ほんとに単行本の出版年が96年なのか疑問に思った。『人間の証明』は読んだんだが、もういいや・・・。2012/04/17