中公文庫<br> ミーナの行進

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ミーナの行進

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  • サイズ 文庫判/ページ数 348p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122051584
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

美しくて、かよわくて、本を愛したミーナ。あなたとの思い出は、損なわれることがない―ミュンヘンオリンピックの年に芦屋の洋館で育まれた、ふたりの少女と、家族の物語。あたたかなイラストとともに小川洋子が贈る、新たなる傑作長編小説。第四二回谷崎潤一郎賞受賞作。

著者等紹介

小川洋子[オガワヨウコ]
1962年、岡山市に生まれる。早稲田大学第一文学部卒。医大秘書室に勤め86年、退職。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により第七回海燕新人文学賞を、91年、「妊娠カレンダー」により第一〇四回芥川賞を受賞。2004年、ベストセラーとなった『博士の愛した数式』で第五五回読売文学賞、本屋大賞を、06年、『ミーナの行進』で第四二回谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ろくせい@やまもとかねよし

393
読後、無自覚な心地良い大きな感動で満たされた。心地良さは穏やかで優しい誠実の印象からか。舞台の時代背景に実感もあり、忘れたくない物語となった。高度成長の70年代に、主人公の女子中学生が芦屋で居候した1年間の出来事を綴る。登場するこだわりは極めて個性的。しかし、この描写される利己には、人間の正義も良し悪しもなく、他者を尊ぶ利他性をも包含し、その自己意識を誇りにする。人生は孤独で思い通りにならない。そのありのままを受け入れる勇気とその上で欲する利己の尊重が人間の尊厳と表すか。この感動を与えた小川さんに深謝。2020/01/23

mae.dat

290
妙にリアルで絶妙微妙な非現実は、洋子さんの体験と妄想を融合したのかな。物語はミーナ(小6)の従姉妹に当たる朋子(中1)目線で進んでね。春先から翌年の春迄の1年間の話でね。主だっては、お社長令嬢であるミーナの元に訪れる様々な出来事を、朋子目線で追うストーリーなの。ミーナも朋子も思考や嗜好は洋子さんらしく思えたり。その境遇は違う様にも思えたりしたな。特に1972年ミューヘンオリンピックの男子バレーボールの件は、リアルに洋子さんの想い出その物なのでは無いかと思う位に、現実世界を投影している様に思えましたよ。2024/01/02

Willie the Wildcat

220
透明感というか、時間の流れが穏やかな印象が残る。印象深いのは「マッチ箱の話」。最後の「流れ星を集める少女」の話は深いなぁ・・・。挿絵がこれまたやさしい。お気に入りは、”オリンピック”と”流星見学”。特に後者のポチ子の後姿。正にミーナの守護神。温かい・・・。いなくなると、読んでるこっちも寂しくなる。存在感あったんだなぁ。2012/04/05

kanegon69@凍結中

203
この作品は私のモヤモヤした胸の中に素直にすぅーっと入ってきて、そしていつの間にか主人公の鮮やかな心象風景の世界に入り浸ることができました。穏やかな記述の中にも豊かで繊細な描写、そして強く感じるノスタルジー。登場人物とカバのポチ子がなんとも愛おしい。自分自身はこんな経験をした訳ではないけども、まるで自分の思い出であるかのように感情移入してしまう。幼かった頃のメモリーとして心に住み着き、懐かしさと切なさで胸が締め付けられる。とてもリッチな読書時間を過ごせました。今年マイベスト10入り間違いなしのお勧め作品です2020/05/05

エドワード

175
幼い頃に過ごした家の記憶はいつまでも残るもの。ましてやその家がドイツ人の祖母の家で、広い庭と池のある屋敷であればなおさらだ。家庭の事情で一年間祖母や伯父の屋敷で暮らすことになった中学生・朋子は、1歳下の従妹ミーナと輝く一年間を過ごす。朋子にとっては驚きの連続。吹き抜けの玄関ホールのある洋館。ベンツ。夥しい本と美術品。夜毎の話のつきない夕食。そしてコビトカバのポチ子。ミュンヘンオリンピックやジャコビニ彗星といった懐かしい出来事を織込んで、朋子の心の中に残る想い出の日々を優しく描いた宝物のような物語だ。2011/11/29

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