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中公文庫
踊る天使

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  • サイズ 文庫判/ページ数 459p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122051072
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

命も、夢も、欲望さえも焼き尽くす、灼熱の闇――歌舞伎町雑居ビル火災で恋人を喪った男の前に、バブル崩壊と共に封印されたはずの事件が……現代の暗部を抉る渾身の長篇!

内容説明

新宿歌舞伎町で雑居ビルが炎上。風俗嬢の恋人を喪った男が、難を逃れた彼女の同僚らと真相を探り始めると、連続放火事件の疑いが濃厚に。さらに背後からは、バブル絶頂期に起きた忌まわしき殺人事件が浮かび上がる…。現代の闇を抉る渾身の長篇ミステリー。

著者等紹介

永瀬隼介[ナガセシュンスケ]
1960年鹿児島生まれ。國學院大學卒。週刊誌記者を経てフリージャーナリストとなり、祝康成名義で『真相はこれだ!「昭和」8大事件を撃つ』を刊行するなど事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年『サイレントボーダー』で小説デビュー。事件現場で培った取材力を活かし、現代の深部を抉る骨太のサスペンスや犯罪小説を描いて注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てつ

41
面白かった。火事とかバブルの盛り上がりとかその結末はなんてことないけど、風俗嬢とボッタクリバーの店長、元銀行員、そして事件の核心となる元消防士の友情のような結束のような、自然と生まれてくる人間の繋がりには心を打たれた。なんだろ、この感覚。ある種の憧れかもしれない。2020/10/11

Nobu A

9
感情移入が出来るどうかはどれだけ現実的に描かれているかに尽きると思う。放火を題材にした珍しい作品。火災を体験したことないだけに想像が難しいが、ノンフィクション事件を専門にしてきた筆者だけにバックドラフト現象等は真実味を感じながら頁を捲る。連続放火事件の陰には昭和バブル絶頂期に起きたおぞましい殺人事件が絡む。様々な登場人物で面白い展開で進んでいくが、中高校をまともに通っていない設定の人物がサン=テグジュペリの小説を理解したり「阿鼻叫喚」「矜持」等の語彙を使ったりするのは無理がある。素材が良いだけに残念。2018/07/01

詩界 -うたか-

8
#読了◆なんだかんだ歌舞伎町は良い所じゃないか――田舎の漁師はすっかり騙されお金を巻き上げられる。そんな歌舞伎町でまたも炎が包む。ビルを焦がしていく。この連続放火はいったい誰が?2020/07/10

一五

7
読みだしてから、表紙 火事の写真だと気付く😅 過去と今、歌舞伎町に蠢く者たち。皆、足掻いて 浮かび上がろうとしてる? 古いがタワーリングインフェルノ場面 恐ろし2020/04/14

バジル

6
それほど驚く展開でもなかったけど、バブルの狂乱に端を発した因縁や火炎性愛といった設定は面白かったし、火災の迫真的な描写もよかった。残念ながら今一つ夢中になれなかったのは、人物設定がどこか浅かったからなのかなあ。。2022/03/03

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