中公文庫
テースト・オブ・苦虫〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 231p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122050624
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

生きていると必ず出会ってしまう不条理な出来事の数々。噛みつぶすと広がる苦虫の味は、人生の味――。「読売ウイークリー」好評連載中の、ビターなエッセイ集、その第二弾。

内容説明

生きていると出会ってしまう不条理な出来事の数々。口中に広がる人生の味は甘く、ときに苦い。「打ち合わせで打たれて歌ってる」「俺さんの研究」「だれが理解するかあ、ぼけ。」「始まっている泥棒」ほか、ちょっとビターなエッセイ集第二弾。

目次

「ロッカーの随筆」
地球救う前におのれ救え、どあほ。
「天下の男(志望者)」
駄作の誕生の仕方
パンク復興・相撲の迫力
人生の参考にせえや
打ち合わせで打たれて歌ってる
文筆のソウル
おのれのどたまが困難じゃ
随筆の宿酔。人間の宿痾。椋鳥の裏切。〔ほか〕

著者等紹介

町田康[マチダコウ]
作家、ミュージシャン。1962年大阪生まれ。高校時代より町田町蔵の名で音楽活動を始める。97年に処女小説『くっすん大黒』で野間文芸新人賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2000年には「きれぎれ」で芥川賞を受賞する。01年詩集『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、02年「権現の踊り子」で川端康成文学賞を受賞。05年に『告白』で谷崎潤一郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Y2K☮

33
ジャンプで初めて読んだ「ジョジョの奇妙な冒険」は第三部だった。承太郎。シャープな絵柄。スタンドバトル全開。その後1巻を買って開いた時の「何か違くない?これ」を思い出した。パッと見はいつもの町田。でも全体的に新井。じゃなくて粗い。回によっては「やっつけで原稿用紙埋めちゃった」感すら視える(エッセイなんてそれでいいと云うならまぁそうだ)。調味料入れ過ぎというか妄想妄言と現実パートのバランスがやはり今よりも。だがこの違和感は後の巻を先に読んだ人だけが味わえる貴重なもの。アリです。そもそも彼はパンク畑から北野田!2019/07/09

syuntaro

8
【町田節炸裂のビター・スイート・エッセイ】生きていると必ずある、不条理な出来事の数々を、パンク作家・町田康が、時に面白おかしく、時に怒りながら綴った、ビター・スイート・エッセイ、『テースト・オブ・苦虫』シリーズ第二巻。文体は町田節ここにあり、といった感じだが、第一巻に比べると、苦虫度は下がったように思う。その分、爆笑度・苦笑度が格段にアップし、どこからがエッセイかわからなくなる程、町田ワールドが全開だ。フジロックと思しきロックフェスや、クラッシュやストロークスなど私の愛するバンドの登場には発狂寸前だった。2014/04/11

エリ本

4
テンポが良いからこちらも読むスピードが速くなって、あっという間に読み終わり、終わった途端「何の話があったっけ。」でまた最初から読み始めて、読める読める、まるで初めて読んでるみたいにまた読み始めてしまう。猛スピードで。😁2020/06/29

ぺーいち

4
デタラメに分岐し、あちこち爆ぜまわり、散々ぱら迷走した挙句に「くわっ」などと奇声を発して当座の交錯をリセットしようとする、もしくは放屁にて完。案外常識的なことを書いているのだけれど、相次ぐ脱線でもはや何が本筋なのか解らなくなってしまうほどにこんがらがってスラリとしないン。少々読みづらいけれど、紆余曲折を経た末の結びの2、3行がお見事。2013/02/14

ミヤトリ

4
面白いのですが、読むのにパワーを使います。2010/02/21

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