出版社内容情報
武芸に長じながら出番を得ぬまま隠居した元公儀御庭番が、大老井伊直弼襲撃を目の当たりにし、燻っていた武士の魂を燃え上がらせた。幕府直参の誇りを抱き幕末動乱に切り込む男の運命は!?
内容説明
元公儀御庭番・和多田主膳。武芸に長じながらも、二百数十年つづく泰平の世に、彼の出番はどこにもなかった。隠居し無為の日々を送る主膳だったが、桜田門外の変を目の当たりにし、武士の魂を再び燃え上がらせる。「腐っても幕府直参」。老御庭番はかつての仲間とともに、幕末動乱の渦中に斬り込む。
著者等紹介
森村誠一［モリムラセイイチ］
１９３３年、埼玉県熊谷市に生まれる。５８年、青山学院大学英米文学科卒業。ホテル・ニューオータニに勤務し、６７年退社。６９年『高層の死角』で江戸川乱歩賞、７３年『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞、７６年『人間の証明』で角川小説賞、２００３年に日本ミステリー文学大賞を、０８年には『小説道場』で加藤郁乎賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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小雀✡ずーっと積読減強化月……
10
御隠居御庭番の活躍は面白く読んだが、何しろ新選組や会津の描かれ方が酷い。幕府側の視点なのにどうにも酷過ぎる。御隠居達がチート過ぎて笑えるが、同じ言い回しがクドい程に出てくるので、その都度何かをリセットされて読了に時間がかかった。上巻は坂本龍馬暗殺まで、下巻では伊東甲子太郎暗殺に御隠居御庭番がどう関わるのか気になる所だが、う〜ん…読む気にならないなぁ…2022/04/27
北之庄
3
元公儀御庭番、今はすっかりご隠居の御目見得以下四老御家人が、なんの因果か将軍家茂より召し出され、幕末のあの事件この事件に絡んでくる話。いかな腕に覚えある方々ではあるものの、新撰組別働隊として大活躍とは余りに荒唐無稽💦。森村誠一さんってこんな作風だっけか？2022/08/01
逢日
3
え？いや、エ？となる。下巻読むか迷い中。2016/01/05
