中公文庫
絵と心

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  • サイズ 文庫判/ページ数 220p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122049758
  • NDC分類 721.9
  • Cコード C1171

出版社内容情報

ぎりぎりまで自分らしく生きたいその証が残したい……。絵画と、そして「人」と歩んできた半世紀。その平山郁夫氏の心の軌跡をつづったエッセイ集。

内容説明

戦争の最中の広島。絵を描くことが私の心のよりどころとなった…。極限状態の中、私は十四、五歳の子どもながら、自分の生きた証を残そうというような気持ちになって絵を描いていた。―絵画と、そして「人」と歩んできた半世紀。平山郁夫の心の軌跡をつづったエッセイ集。

目次

第1部 人と歩む(旅の心;人情;生と死;思い出の人々)
第2部 絵画と私(絵描きというもの;絵とモチーフ;写実と写意;絵をどう勉強するか;団体展について)
第3部 時を超えるもの(私と仏教;師と弟子;日本人の美;東と西をつなぐもの;神話と人間;文化財赤十字)

著者等紹介

平山郁夫[ヒラヤマイクオ]
1930年、広島県生まれ。東京美術学校(現・東京芸術大学)で前田青邨に師事。1959年の「仏教伝来」以来、仏教を主題とした幻想的作風を確立し、仏伝シリーズ、シルクロードシリーズなど、雄大な構想を持った連作を発表してきた。文化財赤十字活動として世界各地の文化遺産の救済活動に尽くす。貴重な壁画などで知られる北朝鮮の高句麗古墳群の世界遺産(文化遺産)登録に貢献し、2004年12月、韓国政府から「修交勲章興仁章」を授与された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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うりぼう

110
京都への日帰り旅行、快速の中で読む。絵とは何か、心と絵の関係はなど、哲学的なハッとする気づきを期待したが、平山先生は、タイプが違うことを知った。普通の優秀な人が、たまたま絵も描いているという感じ。天は、気まくれで2物を与えることもある証明。仏教を識り、日本の美を伝え、団体の世話をし、遊神堂を大切にする。心配りの人。大伯父清水南山の「絵の描ける人に教養がいる」「絵で内職するな」などの発言が面白い。友人の床屋に絵を描く奴がいる。不思議な優しさと感性を持つ。一つの世界を完結する趣味は、人となりが出て、少し憧れる2010/10/10

はるお

0
日本画の大家、平山郁夫が、広島で過ごした幼少期から振り返るエッセイ。絵とは、師とは、を綴っていく。2015/06/28

pure honor

0
この本を読んで、絵を描くということは自分の考えや思考を絵の中に込めていくことだと思った。他の人の心に残る絵を描くためにも一般教養も勉強する必要を感じた。もちろん、自分が勉強したいと思うものをすればよくて、無理に全部やる必要はないが。仏教のことも書いてあったが、信仰も絵の中に込められるものの1つだと感じた。また、自然と人間が共に生きていく姿が日本のよさだと書いてある。日本人としての誇りを持ちにくくなっているからこそ、改めてそれを再確認していこうと思った。2013/01/17

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