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中公文庫
子どもと死について

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  • サイズ 文庫判/ページ数 433p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122049314
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C1198

出版社内容情報

病気、不慮の事故、そして自殺によって死をむかえた子どもたち。残された周囲の人々は、その深刻な事実をどううけとめ、生きてゆけばよいのか考察する。

内容説明

子どもが末期疾患の床にあるとき、子どもに自殺されたとき、そして子どもが殺されて遺体で発見されたとき―。こうしたあまりにも重い苦しみや悲しみに接したとき、大人はどうすれば死と向き合うことができるのか。「死ぬ瞬間」の「子ども論」ともいえる本書は、子どもを失う苦しみを味わった親たちの膨大な知が典拠となっている。末期医療の名著、新訳。

目次

子どもを失った親たちへの手紙
生のはじまり
突然の死
頭部外傷と昏睡
子どもたちに生の準備をさせる自然な方法
喪失は成長と理解を促す薬
子どもの失踪、殺人、自殺
代替治療―イメージ療法
子どもの内なる死の知識と象徴言語
友人にできること〔ほか〕

著者等紹介

キューブラー・ロス,エリザベス[キューブラーロス,エリザベス][K¨ubler‐Ross,Elisabeth]
精神科医。1926年、スイスのチューリヒに生まれる。チューリヒ大学に学び、1957年学位取得。その後渡米し、ニューヨークのマンハッタン州立病院、コロラド大学病院などをへて、1965年シカゴ大学ビリングス病院で「死とその過程」に関するセミナーをはじめる。1969年、『死ぬ瞬間』を出版して国際的に有名になる。著書多数。2004年、死去

鈴木晶[スズキショウ]
1952年、東京生まれ。東京大学文学部ロシア文学科卒業、同大学院人文科学研究科博士課程満期修了。法政大学国際文化学部教授。専攻は文学批評、精神分析学、舞踊史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

志田健治

2
死を「苦痛」や「恐怖」だけと感じる現代に疑問を持っていた。キューブラー・ロスの著作を読むにつれて、この疑問は正当なものだと自信を持つ事ができた。死を安楽な世界と受け入れた幼い賢者たちの言葉に自然と涙があふれる。巻末のエドウ少年のエピソードにロス氏の想いは集約している。「僕は死ぬ事を決めているーー死ぬのが楽しみなんだ」2013/04/15

piyo

2
こどもの死に直面したときに、大人はどのように受け止め、向き合えばいいのか。そしてこども自身は死についてどのように思っているのか。「死の受容」に関するスペシャリスト、キューブラー・ロス博士が教えてくれる。この本の存在に救われる人がどれくらいいるだろう。「生」と「死」について、「愛」について深く考えさせられる。多くの人たちの死を受容していく過程を読むことで、何かを感じない人などいないだろう。何度も泣いた。2010/04/13

がんもどき

1
図書館本。著者が精神科医ということで科学的な話かと思ったら、存外にスピリチュアルな内容だった。アメリカならキリスト教が何かあった時に精神的支えとして機能すると思っていたが、それじゃ足りないのか著者独自の考えを援用している。死後の生を信じない自分には最後まで読み切るのが辛かった。2018/07/07

miyukorori

1
なかなか読みにくかった。読み終わったあたしは何か変われたのだろうか・・・2009/01/26

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