出版社内容情報
悠々自適な南極ペンギン・スコットくんは、オーロラの下で考える。なんでみんな群れたがるのか? なぜペンギンは空を飛べないのか? ウィットとユーモアにとんだ、氷の上の極上生活。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユメ
36
挿絵のお仕事はよく拝見するけれど、著作を読むのは初めてなフジモトマサルさん。ほのぼのする絵柄と色合い、手書きの台詞がとても好きになった。イラストは可愛らしいけれどお話はちょっぴり皮肉が効いていて、それでいてやはり癒される。南極に住むペンギン・スコットくんはちょっととんがっている男の子。変わり者だと思われているけれど、実はみんなと同じことが気になっていたりする。個性的でありたいけれど、いつも好みが友達のしらせくんと被ってしまう、愛すべきスコットくん。とても短い本だけれど、ずっと読み続けていたい世界観だった。2014/12/02
ぽてち
20
特別でありたいことを表現しているのに、誰もが一般的でそれだから愛しいと思わせるところがすごい。2019/09/07
ツキノ
7
南半球にいるペンギンのスコットくんと周辺のペンギンたち。マゼランちゃんへの反応がおもしろい。おとうさんが南極のメディア王という設定も。独特の作風がもう見られないという哀しみ。2020/07/23
猫森
6
フジモトマサルさんの作品は、イラストももちろん好きだけれども、こうやって漫画で読むのが一番好きだ。この話は、終わりらしい終わりは描かれておらず、唐突にぷつりと終わる。スコットくんは、今も南極で本を読んだり、インターネットをしているだろうか。しらせくんとマゼランちゃんも一緒に。2021/05/31
kane_katu
5
★★★☆☆ペンギンのスコットくんが主人公で、趣味は読書にインターネットというのが笑える。図書館で借りたので、文庫ではなくて、判型が横の絵本形式。見開き2ページで1つの話が完結するようになっている。なかなか話がシュールで面白かった。2021/07/07