中公文庫<br> 「核」論―鉄腕アトムと原発事故のあいだ

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中公文庫
「核」論―鉄腕アトムと原発事故のあいだ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 267p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122046573
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C1136

出版社内容情報

ゴジラ、平和憲法、オッペンハイマー、鉄腕アトム、オッペンハイマー、大阪万博、清水幾太郎、ジョン・フォン・ノイマン――政治からサブカルチャーまでを横断、縦貫する「核の受容史」。

内容説明

唯一の被爆国でありながら、「豊かさ」への渇望ゆえに核の力を借りる選択をした日本。核の傘の下で平和憲法を制定する「ねじれ」からはじまったその戦後。推進/反対どちらにも寄らずに、原子力に関わったさまざまな人物や、社会の価値観を可視化する文化的現象を迫った「各」論の集積が、混迷する戦後日本の姿を浮き上がらせる。

目次

はじめに―一九四六年のひなたぼっこ(ただし原子力的日光の中での)
一九五四年論 水爆映画としてのゴジラ―中曾根康弘と原子力の黎明期
一九五七年論 ウラン爺の伝説―科学と反科学の間で揺らぐ「信頼」
一九六五年論 鉄腕アトムとオッペンハイマー―自分と自分でないものが出会う
一九七〇年論 大阪万博―未来が輝かしかった頃
一九七四年論 電源三法交付金―過疎と過密と原発と
一九八〇年論 清水幾太郎の「転向」―講和、安保、核武装
一九八六年論 高木仁三郎―科学の論理と運動の論理
一九九九年論 JCO臨界事故―原子力的日光の及ばぬ先の孤独な死
二〇〇二年論 ノイマンから遠く離れて

著者等紹介

武田徹[タケダトオル]
1958年生。ジャーナリスト。国際基督教大学大学院比較文化研究科博士課程修了後、分析的・批評的手法を特徴とするノンフィクション作家、評論家に。執筆と並行して複数の大学でメディア表現関係科目を担当、2003年10月からは東京大学先端科学技術研究センター特任教授(ジャーナリスト養成コース)を兼務。『流行人類学クロニクル』(日経BP社)で2000年度サントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。