中公文庫
がん患者学〈2〉専門家との対話・闘病の記録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 456p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122043503
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C1147

出版社内容情報

自らががん患者である著者が、現代がん医療のあるべき姿を求めて多くの患者と医療関係者を訪ね、ともに語りともに思考した魂のノンフィクション、第二弾!

内容説明

「がん患者はなにを怒り、恨むのか」「抗がん剤治療、その選択権は誰に?」「栄養学はがん治療に無力か?」など、がん医療に関わる様々な専門家との対話をまとめた第二部と著者自らのがんとの闘いの日々を克明に綴った第三部を収載。苦悩するがん患者、家族、そして医療関係者に捧げる著者渾身のノンフィクション。

目次

第2部 専門家にきく(がん患者はなにを怒り、恨むのか(石川寛俊)
抗がん剤治療、その選択権は誰に?(福島雅典)
私が代替医療に与しない理由(近藤誠)
開業医が進めるサイコオンコロジー(河野博臣)
消化器に学ぶ―食生活とがん(大原純一)
栄養学はがん治療に無力か?(中村丁次)
日米のがん医療現場を解読する(入江健二)
宗教なき時代のがん治療(森岡正博))
第3部 再生―私とがん

著者等紹介

柳原和子[ヤナギハラカズコ]
1950年東京都生まれ。東京女子大学社会学科卒業。これまで、筋ジストロフィー、医療過誤、薬害エイズ訴訟などに深い関心を寄せ、作品を発表し続けてきた。自らががんを患い、三年間の闘病生活を体験する
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感想・レビュー

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tjZero

3
上巻の①長期生存がん患者たちへのインタヴューに続き、この下巻では②医師、弁護士、栄養学や哲学の教授などの専門家へのインタヴューに③著者自身の闘病記…という構成になっている。この①→②→③という並びが秀逸。①と②で読者はこの病に関する予備知識を仕入れ、いわば”インフォームド・コンセント”を受けた上で、③のドキュメントに臨むことになる。そのため、より著者に近い立場で、他人事ではなく読み進めることが出来る。適当な感想とは言えないかもしれないが、圧倒的に”面白い”。ぶ厚い全巻があっという間。2021/03/20

OHNO Hiroshi

3
闘病記を読む。他の患者の話は身につまされる、が、本人の話はなんだか鬱陶しさがある。本人には重要でも、他人には他人事だからか。長いようで、短いようで、今現在のようで、過去のようで。あと、一冊闘病日記、そして、再発後の「百万回の永訣」に向かうのだ。今、この瞬間を考ええる。2018/01/29

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