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中公文庫
血涙十番勝負

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  • サイズ 文庫判/ページ数 311p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122040878
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1195

内容説明

「もし僕が飛落ちで二上八段に勝つならば、幸田露伴、菊池寛以来の快挙ではないか?」文壇きっての将棋数寄であった著者が、当代の名だたるプロ棋士相手に挑んだ真剣十番勝負。巨匠・大山康晴から、中原・米長ら“若武者”たちまで。江分利満氏の奮闘を、軽妙洒脱な文章で綴ったユニークな自戦記。

目次

第1番 八段二上達也
第2番 九段山田道美
第3番 二段蛸島彰子
第4番 八段米長邦雄
第5番 十段・棋聖中原誠
第6番 八段芹沢博文
第7章 六段桐山清澄
第8番 名人・王将・王位大山康晴
第9番 八段原田泰夫
第10番 五段山口英夫

著者等紹介

山口瞳[ヤマグチヒトミ]
大正15年(1926)、東京に生まれる。国学院大学文学部卒業。寿屋(現サントリー)で雑誌「洋酒天国」の編集をてがけるほか、コピーライターとしても活躍。昭和38年、『江分利満氏の優雅な生活』で直木賞を受賞。昭和54年、『血族』で菊池寛賞を受賞。平成7年没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さっちも

10
私の中で、とにかく多くの人に読んでほしい本。著者は自らの解説で「一芸に秀でる人の人間としての面白さを発見することに喜びを感じた。そうして一芸でもって世に出る人の、奥底にある素直な心にふれて、しばしば感動した。」と書いている。駒を並べられるくらい将棋が分かれば、十分面白いと思う。2016/02/03

てらさか

1
人に関する話と将棋が7:3な感じの本。対戦する心意気など興味深く読めた。続編も読みたい。2019/05/02

tencoz

1
面白かった!!当時を時めくプロ10人相手に飛車落ちで臨む対局記録。とにかく山口氏の素直な心情が書き留められ、しかもプロ棋士たちの個性的なエピソード満載でとても面白い。将棋がわからなくても面白い。それにしても対局メンバーの豪華なこと!!今の棋界でこの企画があったら面白いけど、無理かな(笑) 山口氏がプロ棋士をとてもリスペクトしているのがわかる良書だけに、彼らのその後の関係悪化を思うと少し切なくもなる。2017/07/15

根室

1
読んでいて山口さんのおおらかな人柄と、勝負へのプレッシャーが伝わってきた。いい人だったんだろうな山口さん。引き受けたからには、雲の上の人と闘うとはいえ、ぼろぼろの棋譜を残してはまずい。けれど何やってもすぐ上達するものでもないし、とにかくベストを!。今ではwikiでしか見かけないような昔の棋士たちのエピソードが豊富で楽しいのだけれど、著者含めてもうみんな天国にいってるというのは複雑な気持ちにもなる。うらやましい、いい時代だ2013/05/06

owawamure

1
やはり山口瞳は素晴らしい。ユーモアと卓見がちりばめられている。中原誠、米長邦雄は名前が素晴らしいから、きっと名を成すというのは卓見ではないかと思う。2011/02/21

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