内容説明
性の起源から解き明かし、進化と自然淘汰による性比の偏りを、論証する。アオウミガメの卵は28度以下だとオスになり、30度以上だとメスになる。アカシカは順位の高いメスが息子を多く生み、低いメスが娘を多く生む等、具体的事例を交え、生物の性比の謎を、わかりやすく解説する繁殖生態学入門書。
目次
第1章 世の中に雄と雌がいるわけ―性の起源
第2章 どのように雄になるのか、雌になるのか―性の決定機構
第3章 性比も遺伝子で進化する
第4章 性比の偏りとさまざまな競争
第5章 哺乳類の性比の偏り
第6章 息子がいいか娘がいいか―ヒトの性比と子育ての性差別
著者等紹介
長谷川真理子[ハセガワマリコ]
早稲田大学政治経済学部教授(行動生態学)。1952年東京生まれ。東京大学理学部大学院修了後、同大理学部人類学教室助手、専修大学法学部教授を経て現職。進化生態学とくに繁殖生態学を専門とし、ダマジカやクジャクの繁殖行動などを研究
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