中公文庫<br> 海軍

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中公文庫
海軍

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  • サイズ 文庫判/ページ数 373p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122038745
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

ふと彼の眼は、彼の中に黒い幻を見た。2、3間ほどもありそうな巨大な鱶は一列になり、真珠湾の方に進んでいった―。昭和16年12月8日、特別攻撃隊の一員として、運命の真珠湾に特殊潜航艇を駆って突入した軍神横山少佐をモデルに、海軍に青春を賭した青年群像を文豪が描いた戦争文学の快作。

著者等紹介

獅子文六[シシブンロク]
本名・岩田豊雄。1893年横浜に生まれる。慶応義塾大学文科予科中退。1922年から三年間演劇研究のためフランスに滞在。1929年新劇協会参加、新劇研究所創設、喜劇座結成など演劇活動を開始。「改造」「三田文学」などに戯曲、演劇評論を執筆する一方、獅子文六の筆名で小説『金色青春譜』などを「新青年」に発表、新聞小説『悦ちゃん』が劇化、映画化されるに及び作家としての地位を確立する。以後、新開雑誌に『達麿町七番地』『沙羅乙女』『信子』『南の風』などの風俗小説を盛んに発表した。1937年岸田国士、久保田万太郎らと文学座を結成、幹事として劇作、演出に終生尽力した。戦後は『おじいさん』『てんやわんや』『自由学校』『大番』などのほか、自伝小説『娘と私』『父の乳』などの代表作を書いた。1963年芸術院賞受賞、芸術院会員に推挙され、1969年には文化勲章を受賞したが、一ヵ月後の12月13日、七十六歳で死去
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感想・レビュー

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ヨーイチ

7
岩田豊雄名義かつて師事した演出家が海軍兵学校出身で、特攻隊を扱った芝居をよく上演していた。師は年代で言うと、この小説を読んだ最も若い世代に属していたと思われるのだが、本作の感想や影響を聞いてみたかった。また、文学座出身であったので作者の事を岩田豊雄先生と仰っていた。演劇以外の海軍を通じた交流があったのか、なかったのか?そういう事もお伺いしたかった。残念ながら本書を読んだのは劇団を去った後だった。2012/11/06

パピ

1
昔は命を失うかもしれない海軍に憧れる若者がいた。今では考えられない事だが時代を感じる。素晴らしい作品で感動させられた。2019/12/21

栄吉

1
★★★★★ 言葉では表せない程、快作。最後は泣いてしまう。2018/02/19

muhen

1
登場人物がかっこよかった。

Ken

0
評価 3.5/5

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