出版社内容情報
あたしの誕生日にかこつけて親戚が「生きている恐竜」イグアナをおしつけてきた。体のいいやっかい払いだ。手間とお金のかかる動物にわが家は大騒ぎ。
内容説明
あたしへの誕生日プレゼントだといって、パパの大叔父の徳田のジジイがある日突然「生きている恐竜」をウチにつれてきた二十五度以上四十度以下でしか生きられないイグアナはサンルームを占拠、わが家はエアコン代でビンボーになっちまった!ジジイをおそれるパパとトカゲ嫌いのママはケンカばかり。イグアナの世話は結局あたしに押しつけられることに…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うりぼう
32
5/11読書をしたい人のランチ会で、交換本で貰う。樹里ちゃんは、小学生よりもう少し大人な感じ。女の子は、成長が早いので自分の11歳とは比較にならないのか。ヤダモンをトリックスターに家族の成長の物語。父も母も身勝手な存在だと解ると子どもの成長は早い。変に理想の親像を示そうとするよりも、子供は幸せ。帰国子女の日高君の天真爛漫さが、眩しい。ヤダモンとの別れを決意するところから、家族の再生は始まる。名は、呪詛であり、存在を規定する。「ヤダモン」は反発の自己投影。お腹で寝ることで一体化する妙。徳田のジジイがぺらい。2013/05/17
Te Quitor
11
爬虫類が好きではない家族。しかし突然生きている恐竜「イグアナ」を飼うはめになってしまった。児童書なのに人間のいやらしさがきちんと描かれている事に驚く。そんな世界で生きる小学生の素直な気持ちが微笑ましいね。イグアナの生態も割と詳しく書かれているので、勉強したいという気は無いのに勉強になった。雑学として覚えておこう。読後の後味はとても良いが、本当にこの後大丈夫なのだろうかと心配になってしまうなぁ。最後まで読みきれたのはヤダモンというネーミングセンスのおかげかも・・・。ペットへの想いが丁寧に描かれた作品。2014/10/18
かんちゃん
8
いい。すごくいい。優しさと愛情に溢れる物語。コミカルなドタバタ劇に笑いながら、ちょっぴり胸が熱くなる。単に生き物への優しさというだけでなく、家族の絆、人生で大切なもの。たくさんの愛が詰まったお話。2014/08/03
にんじん
4
イグアナの話。手のかかる厄介者でしかなかったイグアナが段々と家族になっていくお話。イグアナ自身に特に変化はありませんが、周囲の人々が変わっていく姿には何かしら温かい気持ちにさせられました。面白かった。2016/08/25
遠州灘子
2
とても面白くて、2回読んでしまった。ちょっとそれ駄目じゃないってことも書いてあったけど、楽しく読めました。・・イグアナに卵焼き食べさせちゃダメでしょ。2016/05/11