中公文庫<br> 江戸の兵学思想

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中公文庫
江戸の兵学思想

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  • サイズ 文庫判/ページ数 395p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122034211
  • NDC分類 399.1
  • Cコード C1121

内容説明

平和の到来が兵法から兵学へと転換をうながし、欧米列強の圧迫が近代戦略論への深化をもたらした。林羅山から荻生徂徠を経て吉田松陰に至る、近世思想の知られざる相貌に光をあて、軍事的発想がいかに政治思想と表裏一体であり、背後の国際情勢と連動しているかを検証する。和辻哲郎文化賞受賞作。

目次

序章 「医理」即「軍理」
第1章 兵学的思想とは何か
第2章 危機と泰平の間―林羅山
第3章 軍学から兵学へ―山鹿素行
第4章 歴史思想と兵学―新井白石
第5章 政治と軍事の間―荻生徂徠
第6章 「軍略」と「軍法」―荻生徂徠の『〓録』について
第7章 世界史の中の江戸兵学―頼山陽、林子平、蒲生君平
第8章 兵学の季節としての幕末
第9章 維新前夜の兵学
第10章 危機の兵学と兵学の危機―吉田松陰

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bittersweet symphony

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著者の落としどころは兵学思想家としての吉田松陰の(薄っぺらな尊皇攘夷とは全く違う次元にいるものとしての)非凡さに尽きるわけですが、通して読むと思想としての江戸の兵学が当の吉田松陰も含め多少のバイアスはありながらも「孫子」に対する注釈/解釈としてしか成り立ってこなかったことの例証、という風な印象になってしまいますね。フランス革命・ナポレオンを契機に理論化されたクラウゼヴィッツの戦争論が通奏低音的に上位概念として参照されているのも作品のテーマとしては痛し痒しといったところ。2010/05/21

tkm66

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本当にさっぱり覚えて居ないのだが、面白かった、との覚えが。1999/06/30

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