出版社内容情報
さまざまな神話と伝説に彩られた三世紀後半から五世紀末、「倭の五王（大和王権）」は宋への朝貢を梃子に日本全体を統合し始める。
内容説明
さまざまな神話と伝説とに彩られた三世紀後半から五世紀末―『宋書』倭国伝にみえる「倭の五王」が宋への朝貢を挺に日本全体を統合していくさまを、前方後円墳という墳墓様式の伝播と王の守護神への服属祭儀としての大嘗の祭の形成とを軸に描く。
目次
序章 倭国、朝鮮へ
第１章 大和王権の登場
付章 古墳ものがたり
第２章 大王の世紀
付章 王権の継承・大嘗の祭
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
97
マンガ版の日本の歴史でこの巻ではあまり触れられることが少なく知られていない4世紀ごろの倭の五王についての物語が書かれています。神話的なこともあるのですがやはり権力者というのは身内の争いが多いという感じです。焦点を絞っているのであまり散漫にはならない感じがします。2017/12/30
やま
93
倭国が、朝鮮半島へ攻めていきます。強い倭国が登場…。 マンガ日本の歴史3作目 1997.03発行。字の大きさは…小。 マンガで日本の歴史を描いたものです。作画/漫画家・石ノ森章太郎。原案執筆/帝京大学教授・義江彰夫。 此度は、古墳時代前期(三世紀半頃～五世紀末)です。大和王権の時代ともいいます。 中国では、西晉が滅び、五胡十六国時代が始まる。そして宗が起こり、南北朝時代が始まります。 倭国(日本)では、箸墓古墳を初めとして大きな前方後円墳の建設が進められています。 🌿続く→ 2021/02/14
Vakira
19
卑弥呼から数百年。倭人の記録が再び中国「宋」の時代に現れる。「倭人伝」。倭と書いてヤマトと呼んでいたらしい。後から記述された「古事記」「日本書紀」的な世界。 2018/10/27
ちょび
8
４世紀前後の倭国が百済とともに新羅や高句麗を攻める。唯一の資料「高句麗・好太王碑」より。こんな時代から強い倭国が存在したことに驚く。朝鮮半島を通じて進んだ技術を得たい目的もあったらしい。この時代の大和王権のことをほとんど知らないのはなぜだろうと、高校の歴史の教科書をひっぱり出してみると、ほんのあっさり書かれているのみで、どちらかといえば、古墳に説明が割かれている。日本書紀や古事記の世界は謎が多いのかもしれません。だからこそ、ファンタジーの舞台になるのかしら。2017/02/14
のりりん
8
神と人が近い時代。日本神話やこの時代のファンタジーが好きな私にとって、時代背景が解り、読んでいてワクワクしました。2014/10/03
