内容説明
世界的スクープとなった、所謂、西安事件、張学良による蒋介石の監禁は、結局、中国の一致抗日をもたらし、蘆溝橋事件の突発から、ついに日中全面戦争へ突入する。だが、失敗に帰しはしたものの、そこには歴史に記録されるべき、心ある人々の平和のための闘いがあった。回想録の白眉、西安事件を始め、自らも関与した汪兆銘の和平運動等を中心に描く。国際ジャーナリストとしての声価を高めた、著者の代表作。
目次
西安事件をスクープ
兵諫としての西安事件
命運を決した半年
蘆溝橋事件の突発
回帰不能地点へ
平和のための闘い敗る
戦線拡大と和平の努力と
日中和平工作の渦中で