内容説明
満州事変後の排日抗日の風潮の中、聯合通信上海支局長として中国へ赴いた著者は、日中戦争勃発をはさむ6年間、上海を舞台に取材、報道にあたった。その間、中国を始め、内外の政治家・外交官・財界人・ジャーナリスト等との多彩な交友を通して、日中正常化・和平への実現に尽力した。日中外交折衝の渦中にあった著者が、40年来の情熱をこめて綴った歴史の現場からの証言。日本エッセイスト・クラブ賞受賞。全3巻。
目次
上海へ
中国の知友
上海の外国人
満州、華北への旅
蒋・汪合作政権
有吉外交の開花
対日接近外交の展開