内容説明
デカルトと並ぶフランスの偉大な哲学者ベルクソン―文学・科学にまで多大な影響を与えた彼の著作・哲学論を、斯界の権威沢瀉博士がやさしく美しい文章で入門的に解説すると共に、ベルクソンの天才的思想の核心を究明する貴重な論文集。
目次
第1部(著作;生命)
第2部(哲学;直観;人間)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masawo
5
「時間」「動き」「直観」などの要注意ワードを豊富な具体例(賀茂川や漱石など)と共にかみくだかれた文章で解説してくれるのでベルクソン理解の参考になった。各章で解説している内容の重複が多々見られるが、読者的には覚えやすいという利点もあり。2019/08/14
雁林院溟齋居士(雁林)
2
「医学概論」とかも書いている澤潟久敬先生によるベルクソン哲学の概説書であり、小さな研究書でもある。至極平易な文章で、持続と緊張、知性と直観又は知性と本能、エランヴィタールとエランダムールなどベルクソン哲学の中核となる同じ主題が繰り返し少しずつ変奏して語られる。特に哲学的直観を論じた箇所は、本概念に関する基本的な事項を分かり易く整理してあって、面白かった。無論最近陸続と出されている研究書群のような精緻さな分析は望むべくもないし、ドゥルーズのように解釈の臨界点へ達する哲学的思考も少ないが、一つの標準的なベルク2012/10/13
のほほんなかえるさん
1
ベルクソン著作のサポートに利用。いい解説しています!2011/02/08