感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
俊
10
フランスの啓蒙思想が広まった理由。・フランス文化の実績と信用。・コスモポリタン的性格。・フランス語が明晰（公用語的位置づけだったから？）。・フランスに憧れる専制君主が各国にいたから。2018/06/26
coolflat
8
68頁。七年戦争とアメリカ独立戦争、これらの戦争によって、フランス王政の財政が破産直前の状況におかれる。これがフランス革命勃発の導火線となる。504頁。フランス革命とナポレオン戦争。フランス革命思想は、まず革命軍、更にそれに連なるナポレオン軍の進出によって、ヨーロッパ各地に伝わった。それは後進諸国に自由開放をもたらし、封建制を動かすと同時に、ナショナリズムを目覚めさせ、民族国家形成の大きな契機を作り出した。プロイセンにおけるシュタイン改革はなおのこと、ラテンアメリカ諸国の独立、七月、二月革命の種が撒かれた2015/12/16
よしひろ
6
フランス革命でヨーロッパ大陸は自由・平等のイデオロギーを目指すようになる。そして、ナポレオンの独擅場が始まり、その終焉も訪れる。2016/03/27
Hiroshi
4
フランス革命とナポレオンの本。アンシャン・レジームは絶対的権力を持つ国王が教会により神の代表者と認められた社会だ。ブルジョアジー勢力が他の大陸諸国に比べるとフランスでは力を蓄え貴族と均衡していた（先進国はイギリスとオランダ）。そのような状態の中でアメリカ独立戦争等に因り財政が逼迫したため開かれたのが三部会だ。国王以下第一身分（僧侶１４万人）、第二身分（貴族４０万人）、③第三身分（ブルジョア百万人、農民２３百万人）の代表者が集まる。１７８９年に開かれた三部会は国民会議となり、球戯場の宣言で憲法制定等を誓う。2023/01/14
自由人
2
世界史上において不滅の意義を有する「フランス革命」前夜から革命の子たる「ナポレオン」の栄光とその没落までが描かれる。このシリーズにおいて、題名に個人の名前が出るのはナポレオンだけではないか？激動のフランス革命期に次々と現れ、そして消える不世出の指導者、そして「ここ1000年間で最も驚くべき生涯」を送った英雄ナポレオン！封建主義からの脱却にはかくも多くの人間の血が必要だったのか。歴史教養書としてだけでなく、物語として捉えても抜群に面白い。とてもお勧めですが、中々手に入らないかもな・・・2016/01/02
