感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
俊
8
後漢から晋・南北朝を経て隋・唐へと至る中国史。インドは仏教に触れるために挿入された感があり、単独で見るとややアッサリした印象を受けた。政治、文化、宗教がバランス良く解説されており今作も面白かった。2018/05/03
Hiroshi
4
「唐とインド」という題だが、六朝及び唐の時代に仏教が入って来て文化を支えたのでその説明の為にインドが書かれている。漢の滅亡から唐の滅亡まで。六朝の貴族社会は細かく書かれている。黄巾の乱で乱れた漢は、董卓が落陽・長安を荒らし、農民や貴族は荊州・徐州・揚州に逃げる。曹操の魏、孫権の呉、劉備の蜀漢が対立。三国時代(220~280)。諸葛孔明が活躍。この時代から建康で興ったのが六朝文化だ。竹林の七賢、王羲之らだ。曹操の子の曹丕が禅譲を受けて漢が滅亡。魏は司馬炎により晋になり、呉・蜀漢が滅んで西晋(280~316)2023/03/29
coolflat
3
題名は「唐とインド」だが、「唐」だけではない。中国は、三国時代~魏晋南北朝~隋~唐まで。インドは、アーリア人の侵入~マガダ国・コーサラ国~マウリヤ朝~クシャーナ朝~グプタ朝~ヴァルダナ朝までの歴史。唐の均田制について。北魏に発し隋に継承、修正される。隋では奴婢にも給田されたが、唐ではこれが除かれている。隋末の戦乱で、奴婢から離脱し得た者が多かったので、唐初の残存奴婢の農業生産に占める労働力は隋代のように大きくなかったとの事。後、遣唐使がこの制度を学び帰って、大化の改新(律令制度、班田収授法)の日本を導く。2015/08/14
びーちゃん
0
評価32010/07/26