中公クラシックス
三民主義(抄)ほか

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  • サイズ B40判/ページ数 434p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121600899
  • NDC分類 311.222
  • Cコード C1222

出版社内容情報

帝国主義の大波に突如襲われた清帝国。占領され、アヘンに頽廃する国家を目前にした孫文は、焦燥と理想の狭間に“民族主義”を見ることになる

目次

三民主義(抄)
志あらばついに成る(『建国方略』より)
講演集
書簡集
宣言集

著者等紹介

孫文[ソンブン]
1866~1925。中国の革命家、政治家。中国国民党総理。台湾では中華民国の創始者として国父とも称される。号は日新・中山・逸仙。広東省の貧農の家に生まれ、1892年西医書院(香港大学医学部の前身)を卒業しマカオ・広州で開業。しだいに反満の民族意識を強め、興中会をハワイで組織し、95年広州で武装蜂起を企てるも失敗し、日本に亡命。三民主義を唱え、以後蜂起と失敗をくり返したびたび渡日する。1911年辛亥革命が勃発するとアメリカから帰国し、臨時大総統に選ばれ、中華民国が発足するが、袁世凱に地位を譲る。その後反軍閥・反帝国主義の中国国民党を組織し、三民主義と五権憲法に基づく建国を企図するが25年北京で死去

島田虔次[シマダケンジ]
1917年(大正6年)広島県生まれ。京都大学文学部史学科卒。東方文化研究所、東海大学予科教授を経て京大人文科学研究所教授。中国近世思想史専攻。2000年逝去

近藤秀樹[コンドウヒデキ]
1932年(昭和7年)新潟県生まれ。京都大学文学部史学科、同大学院文学研究科博士課程修了。新潟大学教授。中国近代史専攻。1983年逝去

堀川哲男[ホリカワテツオ]
1936年(昭和11年)愛媛県生まれ。京都大学文学部史学科、同大学院文学研究科博士課程修了。京都大学教授。中国近代史専攻。1990年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

4
本書は孫文の代表作「三民主義」のうち「民族主義」の全訳、「民権主義」「民生主義」は要約版が収録されており、他に講演集や書簡等も収録されている。孫文がどういった理想を掲げて中国の革命に一生を捧げてきたか、朧げながら見えてきました。当初は強烈な漢族至上主義者で排満論が目立つが五族共和を唱えて民族自決の自由連合の中華民国を組織するという考えに発展したそうだ。神戸での「大アジア主義」の講演、西欧とアジアの文化を対比させ、日本民族は西方覇道の手先となるか、東方王道の干城となるかと重い選択を迫ります。2015/05/29

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